父親とメール

入院している父親にメールしてみたら、
電話がかかってきた。
父親は病院でひたすら窓の外の景色を見ているらしい。
母親が以前入院していた時もそうだったな。
窓の外の景色には時間や季節の移り変わりがあるからだろうか。
動きがあるもんな。

テレビも観ず、ラジオや音楽も聞かず、ネットもせず、新聞も読まず、
何を考えて窓の外の景色を見ているのだろう。

父親も私も退院の日に関しては話をしなかった。
訊こうと思ったけど訊けなかったのだ。

電話を切った後に、父親からメールが来て、
他愛無いメールのやり取りを１時間くらいした。
父親とこんなにメールするのって、久しぶりだ。
内容は「景色の移り変わり」と、「母親」について。
今日父親にとっていい１日になったようでよかった。

こうやって父親と電話やメールをしていて、
彼ともこんな風に連絡できたらいいのにと思った。
彼が恋しくて、愛しい。